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船橋市議会議員 日色健人 意志あるところ必ず道あり

待っていたって、始まらない。さあ、新しい船橋に! より良い船橋のため、日々奮闘する船橋市議会議員 日色健人の活動をつづるブログです。

知っているようで知らない議会事務局の仕事


こんにちは。日色です。

議員としての経験が長くなればなるほど、ブログの更新頻度が落ちていっています。
当初は色々なものが珍しいため、今日はあんなことをした、こんな会議にでた、とお伝えしたい気持ちにあふれているのですが、ある程度慣れてくると、「わざわざブログに書くほどのことでもないか」とついつい怠けてしまうわけですね。
しかしこれでは、「何をやっているかわからない」市政の片棒を自ら担いでいるようなもの。初心に帰って、(少なくとも)9月議会をリアルタイムで「丁寧に」(ツイッターのつぶやきでお茶を濁さずに)お伝えしていきたいと思います。


さて、9月議会は来週8月29日(水)の開会前議会運営委員会からおおむねスタートするわけですが、その前に、閉会中に行われた議会活動から一部をご紹介したいと思います。

私が委員長を仰せつかっている「議員のあり方検討特別委員会」では、昨日22日(水)委員会を開催し、「議会事務局機能の強化」について検討を行いました。このテーマでは2回目となる議論だったのですが、今回は日頃お世話になっている議会事務局職員の皆様を説明員にお迎えし、議員サイドから関心のある事項、具体的には職員人事の実際、研修の実施状況、予算の編成方法などについてお聞きしたほか、各係長に直接所掌業務の実際についてお伺いし、疑問点を尋ねさせていただきました。

これは、第1回目の検討の際、各会派から議会事務局機能の強化について意見を求めたところ、「法制の知識のある職員が欲しい」といった意見や「人事異動が頻繁過ぎて知見ある職員が育っていないのではないか」などとの意見があったことから、まずはあらためて実際のところを聞いてみるところから考えよう、となったものです。

委員長としてこれから報告書をまとめる立場にあるので、あまり主観的な意見は問題あるのかもしれないのですが、印象をひとことでいえば、私たちはまだまだ職員の方々と十分なコミュニケーションが取れておらず、十分にそのパワーを活用させていただいていない、ということです。

たとえば、今年4月から議事課に、行政管理課法規係のキャリアを持つ方が配属されているのですが、それを知らずに「議会事務局に法制の知識がある職員がいない」と指摘をされた会派の多かったこと。

また、調査係を通じて市長部局に資料を請求する「調査依頼」という制度がありますが、この制度を利用している議員は必ずしも多数ではないようです。とある大ベテラン議員が「俺は一度も利用したこと無いが」とおっしゃるのを聞いて思わずのけぞりました。
もちろん、直接担当課とかけあって資料の収集をすることも可能ですが、間に事務局を介することで資料の正確性や網羅性が補完されることも期待でき(経験豊富な職員が「このテーマでしたらこちらも関係あるのではないですか」というアドバイスをくれる場合も)、一人であーでもないこーでもないとやっているよりは議員活動の力強いサポート役になっていただけるはずです。


また、議会事務局人事の独立性について、今回はあまり踏み込んだ議論にはなりませんでした。学問上は市長部局からどれだけ独立できるかとかいろいろあるようですが、(たとえば議会で独自に採用するとか近隣自治体と共同で事務局業務を組むとか)実際にはハードルの高い話です。そうしたことを議論しているより、通常の市執行部の人事ローテーションに組み込まれているのであるとすれば、議会事務局に配属された際、二元代表制に基づく市政運営の一翼を担うという意識に如何にして切り替え、その立場を強固なものとして業務にあたっていただくかをさらに具体化したほうが良いでしょう。(現状でも研修等はありますが)
また、議会事務局でのキャリアが、その後の市役所内でのキャリア形成の重要なポジションとして位置づけられるようになれば、職員の方のモチベーションにも良い影響を与えることになるのではとも考えます。


ヒアリングは今回で終了し、この内容を踏まえて各会派から再度議会事務局機能の強化についての意見を持ち寄っていただくことになるのですが、各論はさておき、議会事務局を活用するもしないも「議員のあり方」次第ということは間違いなさそうです。
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