
日色です。今日は朝から雨だと期待して、降ってもいないのに駅頭をサボタージュ。これではいかんと常々思ってはいるのですが・・・どうにも寒いと、意思が鈍ってなりません。
今日は、地元海神4・5丁目自治会の主催による防犯カメラ設置起工式に出席しました。
近年街中ではあちらこちらに防犯カメラが取り付けられているのを目にしますが、今回の事例は、繁華街でも商業施設でもなく、住宅街の中に、しかも個人が設置するのではなく自治会が主体となって設置することになったという点で特筆すべきものがあります。
管内に12台(うち6台は船橋市遊技場防犯組合からの寄贈)を設置するもので、写真は海神駅前の1台です。
このカメラは、内部に納められたメモリーカードに画像を暗号化して録画し、直近のもののみ保存されます。常時のモニタリングは行わず、事件事故が起きたときのみ、警察等公的機関の要請に応じて、自治会内に設置される防犯カメラ管理委員会の承認を経てメモリーカードを取り出し、同立会いの下警察署内のパソコンで再生閲覧されることとなっています。
画像の再生にも専用のソフトが必要とのことで、万一カメラごとメモリーカードが盗難にあっても、再生はできない、ということになります。
自治会では約1年前から検討し、広報を通じて住民に周知してきましたが、特段反対する意見もなかった、とのことでした。
個人的な感想を述べさせていただくと、こうした装置を設置することを受け入れる社会に(自分が生まれ育った街も)なったのだなあ、と複雑な気持ちです。
ご準備にあたられた自治会の皆さんのご苦労や検討状況を承知しているだけに、申し上げにくいところもありますが、私個人としては、街中にそのすべてを記録する装置が稼働していることは決して心地よいものではありません。
もちろん、見られて(撮られて)困るふるまいをしているわけではありませんが、それとこれとは別問題で、あくまで感覚として、常時カメラのレンズと向き合うことに対する本能的な忌避感があります。
しかし同時に、こうした装置が犯罪捜査に大きな成果を上げていること(抑止力については私はやや疑問を持っています)、また身近なところでひったくりや空き巣の被害を見聞きすることもあわせ、住民の皆さんがこうしたカメラの効能を期待して設置を受け入れているのだとすれば、私としても積極的に反対するつもりはありません。
ただ一点申し添えるとすれば、今後の運用にあたって、警察等公的機関からの要請や、住民からの意見等に対し、その処理を運用規程に基づいて適正に行うことはもちろん、可能な限りその運用状況を文書化して開示できる状態にすることを徹底されるべき、ということです。
担当される自治会役員の方のご苦労は大変なものと思われますが、さもないとせっかくの防犯カメラが、やれプライバシーの侵害だ、自治会による警察権力へのすり寄りだと、無用の批判を招くことにもなりかねないと考えるからです。(思想的に反対している勢力もありますからね・・・自治会単位としては市内初の試みでもあるだけに)
ひったくりだけでなく、交通事故などの場合にも提供を求められることもあるでしょうし、管外で発生した事件でも逃走経路が海神商店街だったら、ということも予想されます。決して少なくない要請件数になるとも思われることから、かさねがさね担当の役員さんにはご苦労がかかることとお察ししますが、せっかくの防犯カメラがその役割を発揮することを願っています。
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