今日午前中から近隣保育園のお遊戯会参観、神社の祭礼(二の午)と訪問したあと、14時から西部公民館で開催された都市計画マスタープラン改訂市民意見交換会に参加しました。
http://www.city.funabashi.chiba.jp/toshikeikaku/tokei/tomasukai_20100112_kokankai.htm
これは、船橋市の都市計画の基本となる都市計画マスタープランがまもなく作成から10年となることを踏まえ、その改訂作業にとりかかるにあたり、各地の市民の意見を取り入れようと企画されたものです。
今日を皮切りに、市内7か所で順次開催されることになっています。
意見交換会の形式はいわゆるワークショップ形式と呼ばれるもので、参加者が小人数のグループとなって、地域の良い点・悪い点、将来に向かっての意見等を具体的に書き出し、相互に伝えあうことで様々な意見を拾い上げることを目的としています。
土日にも関わらず、都市計画課長以下ご担当の皆さんは熱心に設営から取り組んでおられ、頭の下がる思いです。
2時間ほどで和気あいあいと進みましたが、気になった点をいくつか。
・小雪交じりのあいにくの天気とはいえ、参加者は10名強。サンプルとしてもあまりに数が少なすぎます。
募集は市広報とホームページでしょうが、それでは人は集まらないテーマだ、というのは重々承知のはずだと思うのですが・・・
・10名強のうち、(私も含め)議会関係者や行政パートナー(OBも)など、行政と何らかの関係を持つ市民が数名。これでは『ドキッ!関係者だらけの市民意見交換会』(←古い)です。
・上記の結果、出てくる意見には、「街づくりに強い意識を持った特定の市民(私を含め、です)」によるもの、というバイアスがかかったもであることを留意すべきです。こうした会合に参加しない、本中山のじいちゃんばあちゃん達の意見はどのようにくみ取られるのでしょうか。
・また、都市計画課力作のWEBGISを駆使したデータブックも、あまり活用されないままでした。参加者はあらかじめこのデータブックを読み込んで、自分なりの問題意識を持って参加することを期待されていたようですが、私を含め多くの参加者はデータから何かを読み取る余裕もなく、話し合いがスタートした感があります。
・データブックも、グラフの羅列だけではなく、誘導とならない程度に客観的な分析コメントを付してもよかったかもしれません。
・駅のバリアフリーや危ない道路の問題など、都市計画というよりは都市施設の「点」にばかり議論が割かれ、ゾーニングや空間の活用といった視点の意見はあまり共感を得られない空気がありました。
・そのため、出来上がったボード(それぞれの意見を地図上に付箋で張り付ける)をみると、まるで市長肝煎りで行う市政懇談会の陳情箇所一覧表のようなおもむきも。これが都市計画の改訂にどのようにつながるのか?やや疑問です。
・今回の運営は都市計画コンサル会社に委託されているようですが、この内容なら職員の皆さんが直接運営されることも可能ではないかと思いました。
話が最初に戻りますが、この程度の参加者数ではかえって特定市民のバイアスがかかり、意見交換会自体の評価をさげることとなるのではと危惧します。まさか、「参加者は少なくても、とりあえず開催すれば『市民参加のマスタープランです』となりますから」というわけではないとは思いますが、明日以降の会場が満員御礼になるよう、心から祈っています。
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