12月議会の一般質問でも取り上げましたが、現在市では空家等の適正管理に関する条例の制定を目指し、準備を進めています。
これは、近年全国的に管理のされていない空家が増加し、近隣の住民とトラブルが発生している問題について、当市においても例外ではないことから、市民に適正管理を促すことを目的としたものです。
私のところにもこうしたご相談はかねてからあり、問題は認識しているところですが、なんでも安易に行政に解決を任せる風潮とならないよう、慎重な立場から12月議会で質問させていただきました。
この問題に関し、市では昨年末から1ヶ月間のパブリックコメントを行い、先週25日で締め切られたとのことです。
http://www.city.funabashi.chiba.jp/shisei/publiccomment/0009/p018452.html?path=C6/C315/C4782/P22474
どのくらいの意見が寄せられ、どのように回答するのかはこれからの作業になるでしょうが、このパブリックコメントをはじめとした市民からの意見集約について、昨年の議会でも取り上げておきました。
というのは、パブリックコメントは定められた手続きによって行われるものですが、決して十分な数の意見が集まるものばかりではありません。
少なければそれだけ市民の関心が薄いということかもしれませんが(それならそもそも条例制定の必要性に疑問符がつきますが)、条例制定にあたりさまざまな利害関係者の意見を聞くということは必要なことだと思われます。
今回の条例に関し、他市事例を様々調べましたが、その中でも特筆すべきだったのは県内で先行して取り組みが進む市川市の事例です。
市川市では同様の条例制定にあたり、一般的なパブリックコメントのほか、全自治会・町会へのアンケート、また空家の所有者へのアンケートも実施し、様々な立場からの意見を集約していました。集計結果を拝見しましたが、実際に町内で問題を抱えその解決を望む声、また空家の所有者からもやむをえず管理ができていないことを訴える声など多様な意見が寄せられてきました。
12月の一般質問でもこうした事例を紹介し、当市においても丁寧な意見集約を求めたところですが、時間的な都合からそこまでの対応はできていないようです。パブリックコメントの中で伺っていきたい、とのことでしたが、さて、どの程度の意見が集まったでしょうか、注目したいと思います。
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